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マンガとかアニメとかゲームとか・・そんな徒然話をだらだらと。
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ないた。


先日(もちろん冗談で)soracoさん感受性強すぎ・・と言われましたが
今日、もしかしたら本当に私って感受性強いんじゃ・・と思わされた2時間強。


「容疑者Xの献身」
そうです、フジテレビ商法にまんまと乗っかってきました。
もともと福山湯川はビジュアル的に大変好みですし、
連休最後の日に疲れるのも嫌だったので
なんとなーくこれにする?ってことで鑑賞することに。

・・・だったんですが、自分では思いがけない結果になりました。
結局はすごく疲れた気がします。


ガリレオシリーズ、原作はほぼ全部読んでるんですけど、
でもこれだけは何故か未読だったんです。
直木賞?かな?何か受賞されたときくらいにハードカバー購入してそのまま保管。
私そういうの結構あるんですよねー買うだけ買って読まないってやつ。
いつでも読めるっていう安心感かハードカバーが重かったからか理由はわからないけど。
今回映画化ということを知り、これを読んでいなかった事を思い出し、観る前に読むかなーどうしようかなーと思っていましたが、結局は未読のまま映画にいけてよかったのかもしれない。
読んでいなかったから、うまいこと製作者のトリックにひっかかれた。
ん?でも原作に忠実なのかな、これ。
ちょっとお邪魔したネタバレサイト様曰く、
”映画がっかり。二人の心情がまったく描かれていない”と
あったけど、あれよりももっと原作がすごいのか、
そうなのか・・・ってことはやっぱり私が感受性強・・違うか(笑
とりあえず観たので読んでみよ♪

で、感想です。長々とまじめに語ってます。
直接的なネタバレは避けますが、個人的主観・感想満載なのでご覧いただく場合は十分にご注意ください。



 *****
映画館でぼろぼろ涙を流したのって何年ぶりだろう。
気恥ずかしくて、こみ上げる感情を抑え込むのに苦労しました。
もしこれ一人きりで見てたら嗚咽していたと思う。



容疑者X=石神=堤真一
堤真一氏。
私この方にそれほど興味がなく、演技派なのかなんなのかもあまり知らないほど
印象になかった。(やまとなでしこくらいかな?印象に残ってるの。)
でも今回のこれで見方が変わりました。
すごい役者さんだった。
終始”石神”の孤独が伝染してくるようで、寂しくて辛く悲しい2時間を過ごした気がします。
福山がインタビューで自分の代表作にしたいみたいな事言っていたけど、
これは間違いなく堤真一の代表作だよーって思った。
福山も柴咲コウも単なる人集めのための脇役にすぎなかった気がします。
でもきっと、もちろん勝手な思い込みだけど二人ともそれでいいって思ったんじゃないかな。
それくらい素晴らしかった。


数学にしか興味がない中年の天才と呼ばれる数学教師の哀れな日常。
湯川に再会したときの抑え込んだ喜びが絶妙でここからはまりだした気がする。
湯川の容姿をうらやましがるところも(これは伏線だったけど)
親友だと言ってくれる湯川に、自分に親友なんていないとつぶやくところも、狂気の表情も、最後の手紙も。
すべてが痛かったです。
絶望からくる号泣が子供みたいで。あの『なんで~?』って叫びが耳に残って暫く忘れられそうにない・・そして”献身”という言葉が非情に重かった。




映画はハッピーエンドで!が基本水準の私には重くて辛すぎるラストでしたがこれはもう仕方がない。脱帽です。
結局残酷な選択をしてしまった湯川先生。
これはきっと正義からの選択ではないのだと思う。
すべての事に理由付けをしなくては気がすまない、
学者気質がそれを選択させたという気がした。
だとすればこの人もとても可愛そうな人だ。

最後はね、松雪さんになりきってたかもしれません、私
ごめんなさい、ごめんなさいって一緒になって言ってた(もちろん心の中で;笑
松雪さん、この方も着実に素晴らしい女優さんになってきている。
はかなげな美しさに胸が打たれました。
この人じゃなければこんなに感情移入できなかったかもしれません。
ただ美しく生まれてしまっただけの、極普通の感情を持った女性を見事に演じてらしたと思う。
この人と同じベクトルで石神に感謝し、恐れ、詫びて、泣いた気がします。


結論は”実に面白い”映画でしたよ。
もちろん好みがあるし、ドラマのガリレオを期待していってしまうがっかりするかもしれません。
実際映画館に子供が多かったですし。
きっとエンターテーメント色の強い、楽しい実験がみられるお気楽ドラマの延長を期待していたんだろう。
あのお決まりのポーズも、唐突に何かに数式書き出すシーンもありませんから。世界観がまったく別物。
湯川先生はさておき、内海刑事に至っては別にあなたじゃなくても・・って扱いでしたから。
まぁもともと原作には必要ないキャラなので今回の役回りはものすごく全うな扱いな気もするけど。
でも湯川と内海コンビの(LOVE要素的な)行く末を期待なんてしてしまった人はもしかしたら怒り出す・・かなぁ?
でも、そんなの関係ないと思ってくれるといいな。
それくらい気に入ってしまった。DVDでたらもう一度観よう。


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