尾田栄一郎というひと。 2009/08/03_Mon_09:58

知るのが遅すぎたと、最近つくづく実感する。
今は一生懸命なんとか追っかけてるけど、やっぱり一緒に同時に同じ時間に感じてみたかったな。


なんて、大げさなことを言い出す、ありえない冒頭（笑。



先日・・といっても結構前に、コンビニで、井上雅彦ピアなるものを発見したので何にも考えず購入。
熊本でやるバカボンド展なるものの特集だったので、付録的な武蔵のポスターをチラ見して、そのまま放置してました。
昨日何気なく手にとって、読み始めたら、中に一枚ものすごく心に刺さる絵を発見。
その一枚に数分釘付けになった。

武蔵が刀でひげをそっているんです。
縁側みたいなところで胡坐をかいて、どうみても器用そうに見えない手つきで。
セピア色の紙に、あまり強弱のないペン使いで描かれた、さらさらっと気の抜けた線が,明らかに、井上せんせーのものとは違うけど、やっぱりそうなのか？とも思わせる。
ものすごく人間臭く、魅力的な武蔵に、うわっ。と叫んだ（小さくね）
この人こんな絵も描くんだな・・すごいなぁ、なんてじっくりみていたら
端の方になんやら見覚えのあるサインが。


おおおっ！おおおだ？えいいちろう？


やだ！！
この5mmくらいの厚さの雑誌に、メイン（というか主役）の超大御所が描かれた数枚の本物武蔵より、この武蔵が一番すごい。
超えた？超えてるのかもね？もちろん本人も微塵も思ってはいないだろうけど。
でも、少なくともその瞬間、私の中では越えたよ。
スラダン追いかけて数十年。もちろんバカボンド好き。リアルも好き。
奇才なこの方を尊敬してやみません。それは変わりませんが、確実に何かが変わった。

よくよくみたら、対談やってました。数ページ費やして（笑
私の本の読み方っておかしいのかもしれない。


その対談読んで、また納得。
井上せんせいは、読者についてこい。と思い、
尾田せんせいは、読者のために仕事する、といいます。
これぞ、経験値の差。
天才、奇才だけが通れる道なのかもしれません。

ワンピースが終わったら本当の自分の仕事をするって言ってた。
それまでは、読者の為に捧げてくれるって（泣
それでも、まだ全然終わる気がしないって（笑
あれだけの仕事を、いやいやじゃなくやってのけるこの人を、
おばちゃんになっても追っかけて行きたいです。

そんな事を誓ってしまった、週末。


描きたいこと山ほどあるけど、全部ワンピネタなので、やっぱり止めときます。
別サイト作った方がいいだろうか？と最近真剣に悩んでますけど。